投資

NISAを始めるなら「2024年の改正後がいい」という誤解 現行制度にもメリットは十分

自分に適した金額で始める

 これから始める場合、「一般NISA」か「つみたてNISA」のどちらかを選ぶ必要があります。一般NISAは年間の投資上限が120万円、つみたてNISAは上限40万円です。まだ始めていない方におすすめなのは、ズバリ、つみたてNISAです。金融庁が長期分散投資に適した手数料の低い商品を選んでいるので、一般NISAよりも商品選びのハードルが低めです。もちろん買った後の値動きが不安になるのは当然ですが、一般NISAの非課税期間が5年間なのに対し、つみたてNISAは20年間もあるので、その間にはいい時もあると思いませんか? 無理のない金額設定も重要です。たとえ月に100円でも、あるいは年間の上限を意識した月3万3333円でも、自分に適した額を考えてみましょう。

 インターネットをよく利用する方は、ネット証券で手続きを進めると簡単で便利だと思います。「つみたてNISA ネット証券」で検索すると、たくさんヒットします。例えば、楽天カードやポイントでも投資可能な楽天証券、TポイントとVポイントの統合が注目される三井住友カードで積立投資ができるSBI証券は人気の2トップです。また、エポスカードのユーザーならtsumiki証券というふうに自分のクレジットカードから積立投資ができるネット証券を検索してみるのもアリだと思います。

 2024年新しいNISAが始まる前にできること、今年しかないお得な権利をしっかり手に入れましょう。

【プロフィール】
川部紀子(かわべ・のりこ)/FP・社労士事務所 川部商店 代表。1973年北海道占冠村生まれ。生命保険会社で勤務したのち30歳で起業。大学の非常勤講師として講義を担当するほか、個別相談、セミナー・講演講師、各種執筆、テレビ・ラジオへの出演も多数。近著に『得する会社員 損する会社員 手取りを活かすお金の超基本』(中央公論新社)がある。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。