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「日清ラ王」の限定「トリュフ醤油」も話題に 500円クラスの高級カップ麺市場は定着するのか

「日清ラ王」発売30周年で限定発売されている「日清ラ王 濃香トリュフ醤油」(写真提供:日清食品)

「日清ラ王」発売30周年で限定発売されている「日清ラ王 濃香トリュフ醤油」(写真提供:日清食品)

 あるカップ麺が、1月2日の発売直後からネットをざわつかせた。日清食品が「日清ラ王」発売30周年を記念し企画した「日清ラ王 濃香トリュフ醤油」である。価格はなんと500円(税込540円)だというのだから、「おいおい、カップ麺でそりゃないだろう」の声はもっともであるが、そうであるだけに「一回食べてみたい」という好奇心を刺激してもくる。

 筆者はさっそくコンビニで購入。パッケージを開けると小袋がいくつか麺の上に鎮座している。「特製醤油スープ」や「黒トリュフ使用」と書かれたペースト、オイルの袋はあるが、定番のチャーシューや薬味の入った具材の袋はない。具材がないのにこの価格なのだ。強気ではないか。

 熱湯を注いで5分、小袋を順に入れると何か芳醇な香りがフワッと鼻腔をくすぐる。「これがトリュフの香りか、さすが『濃香』というだけあるな」と思おうとしたが、そもそもトリュフ自体、一度、ちょっと見栄っ張りな同級生の結婚式で出されたものを食べたぐらいで、味なんて覚えていないのだった。

 ただ、ラーメンの味は抜群にうまい。もうお店の味そのもの。いや、その辺の中華料理店のラーメンより美味かもしれない。カップ麺もここまできたかと思わせるものだった。

 なぜ、トリュフを使用した高級カップ麺が作られたのか。発売元の日清食品に聞くと、「日清ラ王」発売30周年にあたり、「(長年のファン及びそれ以外にも)“ちょっと特別な感じがする”と思っていただけるような商品を作ろうと、開発をスタートさせました」という。

「“特別感”のある商品を作るべく、高級食材として知られるトリュフを使用し、ベースとなるスープにも、杉樽で仕込まれた湯浅醤油(和歌山県産)や名古屋コーチンエキスなど、贅沢な素材を惜しげもなく使用しています」(日清食品・担当者)

 パッケージもヨーロッパの貴族を思わせる肖像が描かれており、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」的な高級さをまとっている。

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