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「異次元の少子化対策」に立ちはだかる“結婚の壁” 婚活がうまくいかない人に共通する結婚観とは

「以前こんな人がいました。40代前半の男性なのですが、初対面で必ず自分が母親の介護をしていることを相手の女性に打ち明けるのです。何度もそうするので、『最初からそれを言わなくても、お互いのことをもっとよく知ってからでもいいのでは』とアドバイスするのですが、『隠しておきたくない、嘘をつきたくない』とまったく聞き入れません。

 結局、いつまで経っても結婚には至らず、そのうち私のところにも相談に来なくなってしまいました。誠実さはいいのですが、ものには順序とタイミングがあることも知ってほしいと思います」

 周囲からの忠告に素直に耳を傾けられる人、自分の考えを柔軟に変えられる人は結婚を比較的早く決めることができ、費用負担も抑えられる。

 考えてみれば、結婚生活も育児も「柔軟さ」がなければうまくいかないはずだ。他人同士が共同生活を営み、子供が生まれるなどしたときには、自分がそれまで培ってきた常識や価値観が通用しない場面はいくらでもある。その都度、相手や周囲の人の意見を聞き、場合によっては取り入れ、自らの常識や価値観を更新していこうという気がなければ、常に相手との衝突が起き、やがて生活は瓦解するかもしれない。

 結婚後に大きく変化するかもしれない「年収」や「仕事」などの“スペック”を相手に求めるよりも、相手の人生に対するスタンスを見極めるほうが、最終的にはコスパのいい結婚になるに違いない。「異次元の少子化対策」と同様に、岸田政権には若者に対する「異次元の婚活支援」もぜひ検討してほしい。

取材・文/岸川貴文(フリーライター)

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