競輪界でも“推し活”は盛ん(イメージ)
お気に入りのアイドルやアニメのキャラクター、スポーツ選手などを応援する「推し活」。“推し”のための出費は厭わず、「推し活のために仕事をしている」と公言する猛者も少なくない。そんななか、一般的な推し活とは少々様子が異なるのが、公営競技の選手を対象とした推し活だ。スポーツ選手をただ単に応援するだけでなく、ギャンブルという要素が絡んでいるがゆえ、お金の使い方に特徴があるようだ。公営競技の選手を推す人たちに、それぞれの推し活スタイルを聞いた。
都内に住む出版社勤務のAさん(40代女性)はボートレースの大ファン。推しの選手を応援するべく、足繁くボートレース場に通うという。
「仕事もあるのでさすがに推しが出るレースすべては難しいですが、できるだけボートレース場に行くようにしています。関東近郊をメインに、推しのレースのためなら遠征をすることもあります」(Aさん)
基本的には1人で推し活をしているAさん。使うお金は主に交通費や食費、宿泊費、そして舟券だという。
「応援する選手の横断幕を作ってレース場に飾るファンもいますが、私はそういった労力まではしない。舟券は、応援の意味も込めて推しの舟券を買っているんですが、残念ながら私の推しはそこまで強くないんです。負けてしまうことが多いんですが、もし勝った時に推しの舟券を買っていないと後悔するので、少額でもいいから絶対に買うことにしています。
裏を返せば、推しが出ていないレースは必死に予想しますよ。そこで推しの舟券の分を取り返さないといけないし、逆に推し以外のレースで勝った分を推しのレースに注ぎ込むこともできる。とはいえ、トータルでは確実にマイナスなんですけどね。負けることも応援の一環です」(Aさん)