圧勝した自民党の政権公約が投資先選定のヒントになる(撮影:五十嵐美弥)
アメリカ・イスラエルとイランによる武力攻撃の応酬で中東情勢が不穏さを増す今こそ、個人投資家に必要なのは、目の前の株価の乱高下に左右されない投資方針かもしれない。新刊『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋刊)が話題の杉村太蔵氏が、投資歴14年の経験と実績から導き出した投資術について語るシリーズ第3回は、総選挙で圧勝した高市政権のもとで注目される投資分野について解説してくれた。
自民圧勝が「骨太」投資術の追い風に
杉村氏は投資対象として有望な日本企業を見定めるうえで、内閣府の経済財政諮問会議で示される「骨太の方針」が大いに参考になるとする立場を取る。先の総選挙では、高市早苗首相率いる自民党が圧勝したが、これは杉村氏の投資スタイルにどう影響するのか。
「ますます有効性が高まると思います。今年の『骨太の方針2026』は、今後10年、20年の日本経済を占う指針になるでしょう。というのも、前の石破政権は少数与党だったので、掲げた選挙公約を実現しようとしても、野党が反対すればできなかったのです。しかし、高市政権は単独で3分の2を超えるほどの圧勝をしました。これほどのフリーハンドを与えられたら、逆に、できないという言い訳はできません。
『骨太の方針』は自民党の政権公約がベースになると言えますから、今なら『政権公約2026』というサイトが非常に参考になります。ページ上部は高市首相の写真集みたいになっていますが(笑)、下部にPDFファイルのリンクが置かれており、それを開くと、『自民党政策BANK』として具体的な政権公約がずらっと並んでいます。自民党が前回の総選挙で掲げた公約はいくつあると思いますか? 実際に数えてみたのですが、なんと359個もあります」(杉村氏・以下同)
359ある公約の1つに、例えば、「乗用車の電動化」があり、〈2035年乗用車販売で電動車100%を目指し(後略)〉と書かれている。さらに〈2030年のSDV(Software Defined Vehicle)世界市場シェア3割獲得を目指し、SDVに必要な技術開発、自動運転の社会実装の早期実現(後略)〉ともある。
