マンション選びでは、価格や知名度だけでなく、日常生活の利便性も重要な判断材料になる(写真:イメージマート)
マイホーム探しでは、希望する街を優先するか、予算に合わせてエリアを広げるか、その判断がますます難しくなっている。不動産調査会社・東京カンテイが2026年10月29日に公表した調査によると、2025年に新築マンションの供給があった首都圏の駅のうち、購入に必要な「目安世帯年収」が1500万円以上となる駅は75駅に上り、前年の55駅から増加した。中古マンションも高額で、2026年9月の東京23区の価格(70平米換算)は、前月比0.4%下落の1億2629万円と4か月連続で値を下げたものの、依然として高い水準にある。初めてマイホームを購入する共働き夫婦や子育て世帯にとって、立地や築年数、広さなど、希望する条件にどう優先順位をつけるかが悩ましい問題だ。
では、予算と暮らしやすさを両立するには、何を基準に街や物件を選べばよいのか。20代で6000万円台の中古マンションを購入し、現在も首都圏の物件情報を日々チェックしている不動産インフルエンサーのニイゴ氏は、「住みたい街」というイメージにとらわれず、実際の暮らしやすさを重視すべきだと話す。
これまで注目してきたのは、東京23区北部から埼玉方面にかけてのエリアや、駅前再開発が進む街だ。なかでも現在、実需向けのマンション購入で評価している駅のひとつが、東京都足立区にあるという。
マンション選びは「豪華さ」より「暮らしやすさ」
「今、マンションを選ぶなら、日々の暮らしに便利で、実際に住みたいと思えるエリアや物件を選ぶことが大切です。そうした物件には一定の需要があり、価格も比較的底堅いと考えています。これまでは、生活には多少不便でも、デザインや豪華さで人気を集めるマンションがありました。でも、マンションの魅力は見た目だけでなく、セキュリティなども含めた暮らしやすさにあると思うんです。
特に共働き夫婦や子育て世帯にとって、毎日の生活を支える周辺環境は重要な判断材料になります。駅に近く、交通の便がよく、スーパーなどの商業施設も揃い、公園が近いことも大切です。そうした条件が整った、実際に暮らしたいと思える場所を選ぶことが、これからはより重要になると思います」(以下、「」内コメントはニイゴ氏)
個別相談では、購入希望者が望むエリアで条件に合う物件を探すことが多いが、予算に合う物件が見つからない場合には、別のエリアを提案することもある。そのひとつが、東武スカイツリーライン沿線にある駅だという。
