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「生活に不安要素のあるきょうだい」にどう対応すべきか? 親の存命中にやってもらうべき6つのこと

【その2】家事ができるよう教えておいてもらう
 働けない子供を持つ親の多くは、彼らを実家に住まわせ、身の回りのことをすべてやってあげているケースが多いという。このまま親が死んでしまうと、残された子供は日常生活すら営めなくなる。

「たとえば、1食分だけでも作るのをやめ、自分ひとりでも作れるように教えてあげるよう進言を。まずは、米の炊き方や缶詰を使った料理など、簡単なものでかまいません」(畠中さん)

 料理を教えればおのずと、買い物の仕方、食器洗い、ゴミ出しなども学べる。お金だけ渡せばいいわけではない。ひとりでも生活できる訓練をさせるのも親の務めだ。

【その3】遺言書を書いてもらう
 きょうだいとコミュニケーションが取れない、あるいは連絡自体が取れず、親の死後、遺産分割の話し合いができないといった相談も、弁護士の野口敏彦さんのもとに多く寄せられているという。

「きょうだいで話し合いができなければ、親の死後、親の預金口座は事実上凍結され、資産の引き出しが困難に。法的に有効な遺言書があればきょうだいで話し合いをする必要はなくなるので、親にはぜひ作成のお願いを」(野口さん)

【その4】支援の窓口につないでもらう
 障害のあるきょうだいがいる場合、障害年金の申請を得意とする社会保険労務士に申請の依頼をするよう、親に進言を。

「障害年金を受給できれば、生活費の不安を軽減できます。障害がなく、親の預貯金が少ない、年金を払っていない場合は、実家ときょうだいの世帯を分けて生活保護の申請を検討する方法もある。家から出たがらないなら、引きこもりの人をサポートするNPO法人など、第三者による支援につなげ、きょうだいひとりで生きていけるシステムを作っておきましょう」(畠中さん)

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