『バブル再び 日経平均株価が4万円を超える日』著者で不動産コンサルタントの長嶋修氏はこう語る。
「都心、駅前・駅近、大規模・タワーといったワードに代表される物件は日経平均と連動して上昇する傾向が強いが、日本株も都心の不動産もまだ上昇の余地があると考えられます。マンションバブルは崩壊が近いと騒ぎ立てる声もありますが、前回の1990年の不動産バブルとは全く違い、マネーの総量からしてまだ崩壊が迫る段階にはない。連動してのもう一段の株高も、日経平均5万円どころでは終わらないでしょう。5万円は年内にもあり得るとみています」
(以下、図表で「投資のプロたちが注目する『日経平均5万円』への『牽引役』に期待の5銘柄」を紹介)
株高を引っ張る業界
大暴落から超V字回復に向かう──それを牽引するのはどの業界か。
「史上最高値更新を演出したのは半導体を中心としたハイテク株であり、暴落からの戻り相場はハイテク株が主役になるでしょう。ただ、さらに5万円を目指す相場では、景気回復の恩恵を受けて株価が上昇しやすい景気敏感株にも注目したい。中でも鉄鋼、金融、不動産、建設などの業界トップ企業の株に期待します。
令和バブルの担い手は新NISAで株式投資に目を向けた個人投資家であり、知名度の高い企業が牽引役となりそうです。鉄鋼では日本製鉄、金融は3メガバンク、不動産は三菱地所や住友不動産、建設は大成建設や鹿島建設といった銘柄が注目されます」(植木氏)
新たな「史上最高値」を目にする日は、そう遠くないのか。
※週刊ポスト2024年9月13日号