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家計

【光熱費の値上がり対策】世帯人数別の電気・ガス料金の平均価格と我が家を比べてみよう 契約プラン切り替えのコツは「基本料金や単価のみの比較を避ける」「安易にセットプランに絞らない」など

4月からさらに値上がりした光熱費をどう抑えるか(Getty Images)

4月からさらに値上がりした光熱費をどう抑えるか(Getty Images)

 4月の飲食料品値上げが4225品目(主要メーカー1196社について、帝国バンク調べ)あると発表されたことで家計を預かる主婦が頭を抱えるなか、さらに4月使用分(5月検針)からの光熱費の値上がりも確定した。固定費の値上がりは家計を長期にわたって逼迫させるため、根本的な見直しが必要になる。そもそも自分の家庭の光熱費は適正なのか、それを知ったうえで、どこをどう見直して削るのか──専門家と一緒に考えたい。

政府の補助終了で 電気とガスが値上がり

 電力会社10社が4月使用分からの電気代を値上げすると発表した。

「東京電力の場合、使用量が平均的な家庭で3月よりも436円値上がりし、9031円となる見込みです。その理由は2つあり、1つは2025年3月まで適用されていた政府の補助が終了するため。そしてもう1つは、再生可能エネルギー普及のため電気料金に上乗せされる再エネ賦課金も値上げされるからです」

 と、節約アドバイザーの丸山晴美さん。

 ガス料金も大手4社すべてが前月よりも179~233円値上げする。

 より節約を意識すべきだが、その前にまず、自分の家で毎月いくら光熱費を払っているかを把握することが大切だ。下記の3例は、総務省による単身世帯、世帯人員別支出の電気・ガス料金の平均価格(2024年)。この金額より多いなら使いすぎと自覚し対策を考えないといけない。これまで平均的な光熱費だったとしても、値上がり分を減らす方法がないか検討する必要がある。

【単身世帯】電気:6756円、ガス:3056円
「単身世帯の場合、使う家電と使用時間が限定的ですし、部屋の広さもそこまで広くないため、エアコンや暖房機器の効きはいいはず。ですから、普通に使用していれば電気代はそう高くはなりません。かかるとしたら浴室乾燥機やドライヤーの温風(強風)の長時間使用。髪はタオルドライをしっかりするなどで節電しましょう」(丸山さん・以下同)

【2人世帯】電気:1万878円、ガス:4497円
「ひとり暮らしに比べて電気代が1.5倍以上になるのは、部屋が広くなり冷暖房効率が悪くなったこと、家電の数が増えたことなどが考えられます。また、在宅ワークなどで昼間も人が家にいる場合、その分の電気使用量が増えてしまいます。昼の電気使用を控える、夜は早く寝る、昼間も電気を使う人向けのプランに乗り換えるなどで対応を」

【4人世帯】電気:1万2805円、ガス:5015円
「家族それぞれ自室を持ち、リビングに集まる時間が減ると、各部屋で電気を使用することになるため電気代が増える要因に。特に冷暖房に電力がかかるので、できるだけ全員がリビングで過ごすように習慣化するのも一案です。そのほか、風呂は間をあけずに入る、洗濯は全員分まとめて行うなど、家族で省エネ意識を高めて協力することが大切」

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