kenmo氏の著書『5年で1億貯める株式投資』
メガネの「JINS」との出会い
過去2年で新高値をつけた銘柄をスクリーニングしていくなかで発掘したのがメガネ事業を展開するジェイアイエヌ（現・ジンズホールディングス、以下「JINS」）だった。
「2012年2月に出会った銘柄です。300万円を投じて、当初は順調に伸びて3か月ほどで450万円まで一気に増えました。しかし、その後に大きな調整が入って一時は300万円を割り込む水準まで下がった。その時は自分の株の下手さに対してすごく腹が立ち、株式投資について必死に勉強し直しました。
そうしたなかで同年5月にブルーライトカットの度入りメガネを発売するというリリースが出てきた。私も度入りのブルーライトカットメガネが欲しいと思っていたところで、“流行るに違いない！”という手ごたえがあったので、信用取引も使って500万円ほどJINSの株を買いました。結果、最初の年で運用資産を765万円まで増やすことができました。
入社4年目当時の年収は500万円程度。株式投資がうまくいけば年収と同じくらいの儲けが出るということに、かなり興奮しましたね」
リスクを取ってでも短期間で資産を増やす方法に挑戦したkenmo氏は、元手の300万円を2年で3000万円に増やし、その後はリスクを抑える「株主優待需給投資」「中長期投資」などの手法も交えながら「5年で1億」を実現したという。著書ではそれぞれの投資手法についても詳しくまとめている。
そのkenmo氏は、トランプ関税ショックで相場が荒れるなか、どのような銘柄に注目しているのか。関連記事『《資産約3億円のkenmo氏が厳選した内需系グロース株5銘柄》AIコンサル、業務自動化システム、英語学習支援…資金を投じたいと考える理由とともに詳しく解説』で具体的に紹介している。
【PROFILE】
kenmo（湘南投資勉強会）／1982年愛知県生まれ。大阪大学大学院情報科学研究科修了後、東証一部（現・東証プライム）上場のメーカーに研究員として就職。2011年に元手300万円から株式投資を始め、追加資金の投入なしに、会社員を続けながらわずか5年で資産1億円を達成。現在は、約3億円を運用している。2018年個人投資家同士の情報交換を目的とした「湘南投資勉強会」を設立。2023年に15年間勤めた会社を辞め、IR支援や企業コンサルティングの法人を設立。著書『5年で1億貯める株式投資』（ダイヤモンド社刊）がベストセラーに。
