パチンコ・パチスロに“簡単に勝てる攻略法”など存在するのか?(イメージ)
11月中旬、全国のパチンコホールにおいて、パチスロ機『L荒野のコトブキ飛行隊』(スパイキー)が稼働停止になるという出来事があった。前編記事で詳報したとおり、“攻略法のようなもの”の発覚が原因だったというが、そもそも本当にパチンコ・パチスロの「攻略法」は存在するのか──。【前後編の後編】
11月19日、多数のパチンコホールがSNSにて、パチスロ機『L荒野のコトブキ飛行隊』(スパイキー)の稼働を停止すると一斉に報告した。何があったのか、パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が解説する。
「“ある特定の打ち方をすると出玉率が高まる”との情報があり、それが原因で稼働停止になったようです。いわゆる“攻略法”というと、“特定の手順を踏むことで大当たりを直撃する”などの“裏コマンド”のようなものを想像しがちですが、今回はそうではなく、出玉システムにおける設計ミスが見つかったというタイプだと思います」(以下同)
『L荒野のコトブキ飛行隊』の稼働停止騒動があった後、SNSで人気機種『スマスロ北斗の拳』が稼働停止になっている画像を使い、『スマスロ北斗の拳』にも攻略法が発覚したのではないかとの誤った情報を流す投稿があり、こちらも話題となった。
「現在のパチスロ機は、各都道府県の公安委員会による検定を通過してから3年間ホールで稼働できるルールになっています。3年経過した後もホールに設置する場合は、延長の申請をして、許可が得られるとさらに3年間設置できます。この3年間の設置延長の許可を得ることを“認定”と呼びます。『スマスロ北斗の拳』が検定を通過したのは2023年1月くらいなので、今はちょうど認定を申請する時期。申請中は稼働が停止になるケースもあるので、今回SNSに投稿されていた『スマスロ北斗の拳』が稼働停止になっている画像は、そういった背景があったものと思われます。攻略法が発覚したというのは、まったくのガセ情報です」
