新たなパートナーを得る人は何が違うのか(写真:イメージマート)
いま現在、夫婦で仲睦まじく暮らしていても、いつかは必ず「ひとり」になる日が来る。配偶者に先立たれた後も充実した人生を送るためには、新たなパートナーを探すのも1つ方法だが、どのような人がパートナーを見つけやすいのか。
市場の拡大がシニア婚活を後押し
都内在住・60代男性は20代から長年連れ添った妻を昨年、突然のすい臓がんで失った。介護のために男性は仕事も辞め、亡くなってからは一時期心療内科に通うほど落ち込んだが、同世代の多くの男性が新たなパートナーを得て幸せに暮らすことをネットで知り、結婚相談所を訪れた。
「クリスマスや正月には夫婦や家族で楽しそうにしている人を見ると目を背けていました。見かねた友人から『新しいパートナーを探したら』と言われましたが、亡き妻に申し訳ないような気がして、なかなか踏み出せなくて……。ただ、このままだと喪失感を抱えて孤独に死んでいくだけ。それでいいのか、という迷いがあり、とりあえず地元の相談所に顔を出してみたんです」
幸せな独居世帯がやっていること(その1)
そこで相談員にかけられた言葉に救われたという。
「“天国の奥さまは貴方の笑顔が見たいはずだ”と。ずっと引きずって鬱々と過ごしているのは妻も望んでいない、次を向いてもいいんだ、と心が晴れた感じでした。
その後は半年で25人とお見合いしました。身だしなみを整え、多くの女性と出会って話すうちに、いつの間にか妻の死後避けていた賑やかな繁華街にも足が向くようになりました。相性の良い女性にも出会えて、交際にも至りました」
最近、この男性の自宅を初めて彼女が訪れて、亡き妻の遺影に手を合わせた。子供からも交際を応援されているという男性は、再婚も視野に真剣交際を続ける。シニア世代を中心に婚活をサポートするブライダルゼルム代表の立花えりこ氏が語る。
「ひとりでいる時間が楽しくて快適な人にはパートナー探しは不要です。新たなパートナーを探し求めるのは、日々の出来事や感情を誰かと共有したいと思っている人。特に配偶者と死別して子供がいない場合、生涯をともにしてきた伴侶を失ったダメージが大きく、新たなパートナーが必要と感じやすい」

