長く住み続けるなら居住性や利便性を考えた物件選びが肝要(写真:イメージマート)
この10年ほどの間にマンション価格は新築も中古も上昇を続け、東京23区内では中古マンションでさえ平均価格が1億円を突破している。値上がりを前提にした購入が当たり前になり、「資産価値の上がる街」に注目が集まってきたが、その状況も転換点を迎えつつあるという。
長く住むつもりならコスパの高い物件を選ぶべき
『東京23区中古マンション格差の地図帳』(宝島社)の監修者で、不動産ジャーナリストの榊淳司氏は、「将来の値上がりを期待したマンション選びの時代は終わりつつある」と指摘する。
「価格が上がりすぎて買える人がどんどん減ってきたため、デベロッパーは新築の供給を絞り込んでいます。新築が減れば中古の価格上昇も止まって頭打ちし、今後は調整期に入るでしょう。そもそも、マンションというのは買った瞬間から資産価値が下がっていくのが当たり前で、買ったときよりも値上がりするという状況が異常だったのです」(以下、「」内は榊氏のコメント)
マンションは経年によって劣化し、修繕積立金や管理費の負担も発生するため、本来は資産価値が徐々に下がっていくのが自然な姿で、株やFXのような金融商品と同列に扱うのは間違いだという。榊氏は「長く住み続けるつもりなら、将来の値上がりよりも居住性や利便性を重視し、コスパの高い物件を選ぶべきです」と話す。
これまで注目を集めてきた湾岸部などの“投機エリア”は、大きく値上がりした反動で将来的な価格下落リスクも抱えている。一方で、東京23区内には交通利便性が高く住環境にも優れながら、比較的割安に中古マンションを購入できるエリアが少なくない。今回は榊氏の解説から上野や浅草などがインバウンドで賑わう台東区の狙い目エリアを探る。
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