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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

インフレでも「物価負け」しない金融商品「物価連動国債」に注目 元本が物価の動きに合わせて増減、連動債を組み入れた投信ならNISAで少額から積立も可能

手軽に物価連動国債を購入する方法も

 実は物価連動国債は、2015年から個人への販売が解禁されています。購入方法は2つ。ひとつは財務省が発行する新発債を証券会社経由で申し込む方法です。10年物の物価連動国債はおおむね四半期ごとに発行されていますが、個人が買える時期や条件は証券会社によって異なるため、取扱状況の確認が必要です。もうひとつは、証券会社の流通市場で既に発行された債券を売買する方法ですが、価格や金利の動きを見ながらの購入になるため、初心者にはやや敷居が高いのが実情です。

 なお、ここで購入できるのは既存の10年物価連動国債です。個人が買いやすい形に設計された新商品は、今後の登場に期待という段階です。より手軽なのは、物価連動国債を組み入れた投資信託を利用する方法です。少額から買え、NISAの成長投資枠で積み立てられる商品もあります。代表的なものに、「MHAM物価連動国債ファンド」、「日本物価連動国債ファンド」、「eMAXIS国内物価連動国債インデックス」などがあります。前の2本はアクティブ型、eMAXISは低コストなインデックス型です。まずは投信からインフレ対策を始めるのも一つの手です。

 もちろん物価連動国債は万能ではありません。将来インフレが鈍化したり、逆に物価が下がったりすれば、元本も減る可能性があります。また、途中売却時に市場価格が下がっていれば元本割れするリスクもあります。あくまで「インフレに備える安全資産の一つ」と位置づけ、生活防衛資金を確保したうえで活用するのが賢明です。

今回のまとめ

・物価連動国債は元本が物価に連動。インフレ時の「物価負け」を防げる
・財務省が個人向け国債の拡充を検討中。物価連動債も選択肢の一つに
・個人は投信経由が手軽。NISA成長投資枠で少額から積み立て可能

物価連動国債のイメージ(財務省ホームページより)

物価連動国債のイメージ(財務省ホームページより)

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。

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