スーパーの総菜も賢く取り入れたい(写真:イメージマート)
家計に大打撃を与え続けている食品価格の高騰。昨年のエンゲル係数は44年ぶりの高水準を記録した。だからこそ食費を節約するために工夫する人も多いだろう。食や節約の専門家に“本当にお得な食事術”を伝授してもらった。【前後編の後編】
むしろ外食の方が栄養面でプラスになる?
自炊はアイディア次第でさまざまな節約メニューを堪能できる一方で、難点もある。節約のために食材の種類が少なくなればなるほど、健康に大切な「栄養面」がおろそかになりやすいこと。管理栄養士の中沢るみさんが言う。
「特に1~2人暮らしは余らせたくないからと食材の種類が減りやすい。むしろ外食の方が自分では買わない食材が含まれていて、栄養面でプラスになります」
健康需要の高まりにつれ、これまで“若者向き”とされてきた牛丼チェーン店でも多様な定食を取り扱うお店が増えている。スーパーで買うと切り身で1パック400~600円ほどするさばも、牛丼チェーン店なら約600円で定食が食べられる。ご飯、みそ汁はもちろん、漬けものといった小鉢などもついていて、栄養面での不安もない。ご飯の量の調節が可能で、少なくした分安くなるお店もあり、手間も時間もかかる自炊より断然お得に健康的な食事がとれるのだ。
そして、自炊と外食のいいとこどりができるのが「総菜」だ。節約研究家の小松美和さんが説明する。
「近年はコンビニ総菜の高額化が伝えられる一方、競争が激しいスーパーの総菜は充実し、安いだけでなく少量サイズや1人用の総菜が増えています。なかでもおすすめは唐揚げや天ぷら、焼き魚にコロッケなど、自炊すると手間や食材費がかかる料理。ポテトサラダやきんぴら、お浸しなど作るのが面倒で冷凍できない副菜系も、総菜なら200円台で買えます。一見割高でも、光熱費や食品ロスを考えるとコスパ、タイパがいい」(小松さん・以下同)
