閉じる ×
住まい・不動産

大発展を遂げ人気急上昇の「豊洲」、賑わいの一方で山積する課題

大発展を遂げている豊洲の湾岸都市風景

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「豊洲」(東京都江東区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

 * * *
 都内には、ここ20~30年で街の景色が激変した街がいくつもありますが、その代表的な街が豊洲です。かつての豊洲は工場と倉庫が立ち並ぶ工業地帯でしたが、ここ10年ほどでオフィスビルやタワーマンションが一気に建設され、人気タウンへと生まれ変わりました。

 鉄道路線は有楽町線と「ゆりかもめ」の2線。1988年に東京メトロ・有楽町線が延伸するまでは、都営バスしか交通手段がありませんでしたが、地下鉄の開通で一気に利便性が高くなりました。東京メトロ・豊洲駅の利用者数の増加は凄まじく、2000年代前半に5万人/日だった乗降人員は、今や20万人/日に。この数字は東京メトロ全体でも9位で、東京、高田馬場、日本橋、表参道などよりも上です。とはいえ、移動のメインとなる地下鉄は、どこへ行くのも各駅停車。池袋までは1本、渋谷や新宿などへも乗り換えは1回ですが、距離の割には時間がかかります。

 道路状況は、もともと埋立地の工業地帯なので道は広く、首都高速湾岸線へも近いので、千葉方面や横浜方面へのアクセスがスムーズ。羽田空港へ行くのも車が圧倒的に便利です。

東京五輪開催の影響がどうなるか

 タワーマンションが次々と完成し、ららぽーと豊洲、キッザニア東京、シネコンの「ユナイテッドシネマ豊洲」などの施設もオープン。賑わう豊洲ですが、その一方で問題も山積しています。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。