住まい・不動産

住むなら鎌倉よりも便利? 隣駅「大船」の住みやすさ

ブランドをとるか、住みやすさをとるか

 この街の魅力をまとめると、鉄道が便利なうえ、買い物が便利という点が挙げられるでしょう。東口の駅前には、古き良き雰囲気を残す激安商店街・大船仲通商店街があり、常に多くの人で賑わっています。そのほか駅ビルのルミネ、飲食店、ドラッグストア、イトーヨーカドーなど、日常生活の必需品はもれなく駅前で揃います。鎌倉山や片瀬山に豪邸を構えた世代の年齢が上がり、坂の多い生活に不便を感じて大船に転居する例も多いようです。

 お隣の北鎌倉や鎌倉は寺社が多く、“いかにも古都”といった趣で、住みたい街として人気ですが、観光客があまりに多く、家賃や物価も高いので、住むと不満を感じるであろうポイントも目に付きます。その点大船は、買い物の便利さは鎌倉と同等かそれ以上ですし、鉄道の便利さは圧勝。ブランド力を抜きにして住みやすさという面で見れば、大船は現実的です。

 ワンルーム・1K・1DKの家賃相場を見ると、大船が6.53万円(ライフルホームズ調べ、9月18日時点)なのに対し、鎌倉は6.87万円。鎌倉の方が都心から遠いのに家賃が高くなるのは、やはり「鎌倉」というブランドの威力。隣り合っているからといって鎌倉と大船を比べるのもナンセンスと言えばナンセンスですが、鎌倉に住んで晩御飯の買い物で大船に来るぐらいなら、最初から大船に住んだほうが良いと考える人も少なくないでしょう。

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