マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

ビジネス

平均年収2000万円超 キーエンス流「新卒採用面接」の秘密

2019年11月25日 7:00 週刊ポスト

 目標達成に対するプレッシャーは強かったですが、仕事自体は非常にシステマチックでした。『これを何回PRしたら何件売れる』といったデータに基づいて動く。1か月単位でこの日は社内でアポ取り、この日は営業に出ると決められていて、顧客への提案書も会社が用意し、すべて予定通りにこなすことが求められる。私が辞めて、次に誰が入ってきても、同じような成果を上げることができる仕組みになっていた」

 キーエンスの営業職は基本的に中途採用はなく、適性の合う新卒を採用し、ゼロから鍛え上げるシステムだという。だからこそ、社員の平均年齢35.8歳という若さにして年収2000万円超という給料が維持できるのである。

キーエンスの新社長に就任する中田有・取締役は45歳(共同通信社)
キーエンスの新社長に就任する中田有・取締役は45歳(共同通信社)

 10月に新社長への就任が発表された中田有・取締役は45歳、特別顧問に退く山本晃則・現社長も40代で社長に就任した。それもこうした独特の人材育成の結果であろう。

 何もかもが既存の日本企業と異なるキーエンス。前出・川口氏はこう話す。

「課題を挙げるなら、内部留保を貯め込みすぎということかもしれません。キーエンスの連結貸借対照表を見ると、毎年積み重なってきた利益余剰金は1兆5000億円にも達し、自己資本比率は94.4%というとてつもなく高い数字を誇っています。

 経営基盤は超盤石なので、投資家にとってキーエンス株は大変魅力的ですが、一方で、この業績からしたら『配当が少ない』という声が上がっています。株主総会における投資家への情報開示も消極的です。自己資本比率が高すぎるがゆえに、投資家に阿る必要がない。だから投資家にとってはあまり優しくない企業なのです」

 米経済紙フォーブスが伝える「日本の富豪」では、創業者の滝崎氏がユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏に次ぐ3位にランクインした。日本では知名度が低くても、もはや海外ではキーエンスは「日本を代表する企業」とみなされており、投資家たちの厳しい視線も期待の裏返しであろう。

 この会社の急激な成長は、日本の企業文化そのものを変えていくインパクトをもたらすかもしれない。

※週刊ポスト2019年11月29日号

不動産売却の完全マニュアル
不動産売却の完全マニュアル
【2021年版】不動産一括査定25サイトを徹底比較!
【2021年版】不動産一括査定25サイトを徹底比較!
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定

注目記事

【実取引データ】ほったらかしFX自動売買 3か月で1000pips超の利益

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

SNSでマネーポストWEBをフォロー

  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

【お知らせ】

2021年4月1日以降の価格表示に関して

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。