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「コロナでも人工呼吸器は不要」 死と向き合う高齢者たちの覚悟【#コロナとどう暮らす】

 71才のぼくは、このステイホーム期間で、コロナが終わってからの80代、90代でも活躍できる力を蓄えようと思っています。みなさんも“未来”のために、“いま”を有効に使ってほしいです。そのために重要なのは免疫をつけること。ぼくが編み出した、免疫を上げる「4つの習慣」をお教えしましょう。

(1)朝の太陽と朝食で、一日のリズムを整える。
(2)入浴と運動で体を温める。
(3)発酵食品と食物繊維を摂る。
(4)よく笑って、ストレス解消。

 一日のリズムの乱れは、免疫力低下につながります。また、リンパの流れを良くするために体を温めることも重要です。スクワットは室内でもできるのでおすすめです。ダイエットやヒップアップにもつながります。私自身、通常のスクワットよりも足を大きく開くワイドスクワットを始めてから太ももが3cm、ウエストは9cm細くなり、体重は8kg減りました。

 スクワットは、アフターコロナでも、役立ちます。サルコペニアという筋肉が落ちてくる症状が出たときは特に差が出ます。80代、90代でも好きなことができるかは、セルフコントロールで決まるのです。

 そして食は、発酵食品のように「腸によいもの」という観点から選んでほしい。食物繊維は野菜に多く含まれているので、ぼくは一日350gを目標に野菜を食べています。

 日本の認知症予備軍は460万人いるといわれていますが、人との接触が減少するステイホーム期間は認知機能も落ちやすい。脳の働きを活性化させる「コリン」を多く含有する卵や、脳の炎症を抑えてくれる「コエンザイムQ10」がたっぷりのほうれん草やさばも積極的に摂ってほしい。

 そして何より笑うこと。イライラが続くとストレスホルモンが分泌され、自然免疫が低下します。周囲の人と良好な関係を保つためにも、笑いは大切なのです。

【プロフィール】かまた・みのる/東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後46年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリとイラクの救援活動にも取り組む。執筆活動にも精力的で近著は『鎌田實医師が実践している認知症にならない29の習慣』。現在、諏訪中央病院名誉院長を務める。

※女性セブン2020年6月18日号

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