中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

モノの処分はこんなに大変! 運ぶ&捨てるで16万円超の悶絶体験

【3】思い切って「捨てる勇気」を持とう
 過去の引っ越しでは「もしかしたらこれは使うかな……」なんて逡巡して捨てるのをためらいました。しかし、旅行に行った場合はそれらを持って行くわけもなく、ただ普通に生きるだけだったら不要なモノって本当にたくさんあるんですよ。旅行中に「あぁ、あのモノを今使いたい……」などと思わないものは不用品です。さっさと捨てちゃいましょう。

【4】「買ったら捨てる」の徹底を
 買い続けるだけだとモノが増えるだけです。というわけですので、トヨタ生産方式の「先入れ先出し」的な考え方を実践すべきです。

【5】一度捨てた物欲は復活させるな
 人間、死ぬ時まで持っていたモノは、生きている人に処分してもらうことになるわけです。その日のことも踏まえ、上記【1】~【4】を達成させた場合は物欲を復活させないのが肝要です。

 こんなことを書くと「経済を停滞させる気か!」みたいな意見が出ますが、別に消費の形態は外食や旅行、ネットのダウンロードなどいくらでもあるじゃないですか。私は物理的な「モノ」が人生の足枷になることを今回痛感したからこの原稿を書いているだけです。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、博報堂入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。

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