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あげない?振り込み? 帰省しないコロナ禍のお年玉問題、各家庭の結論

現金書留か図書カードを検討

 70代の男性自営業・Bさんも、孫のお年玉の件で悩んでいた。毎年、正月に顔を見せに来る娘家族から、「今年は帰省しない予定」と報告を受けた。

「お年玉のことを話すと、娘からは『別に、今年はいいんじゃない? お小遣いは、別にお正月でなくてもいつでもあげられるでしょ?』と言われました。ただ、やっぱりお正月という特別感のあるハレの日に、お年玉を渡したいと思っています。だからといって振り込みだと味気ないし、せめて現金書留か、図書カードのようなものにしようかと検討中です」(Bさん)

自分の生活の方が大事

 一方で、30代の女性会社員・Cさんは、甥っ子・姪っ子が5人いるが、これまでも原則として「会わないならあげる必要はない」という考えで過ごしてきた。

「私自身、生まれたときには祖父母がおらず、親戚は遠くに住んでいる人たちばかりで、親以外からお年玉をもらった記憶がほとんどない。そういうこともあってか、他人がお年玉をあげる意味がよくわからないんです。コロナ以前から、お正月に甥姪と会わないときもありますが、そういうときはあげていません。私は4人きょうだいの末っ子ですが、一人だけまだ独身なので、お正月はお金が減る一方。正直やってられません」(Cさん)

 実際、お年玉はなかなか懐がいたむ。「ほけんROOM」を運営するWizleapの調査では、小学生には2000?3000円あげるという人が51%と半数を占め、中学生には4000?5000円(53%)が相場のようだ。高校生・大学生になると1万円前後をあげるのも珍しくはない。Cさんが続ける。

「今年は帰省しない予定です。甥姪にも会わないことになるので、お年玉もなし。まだ給料こそ減っていませんが、コロナでうちの会社の業績もどうなるかわからないし、雇用も不安定ななか、自分の生活のほうが大事です」(Cさん)

 コロナはお年玉事情にも多大な影響を与えているようだ。

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