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急増する「女のおひとりさま」、リスク多い反面、生活満足度が高いワケ

60才以上のすべての年代でひとり暮らしのほうが満足度が高い

60才以上のすべての年代でひとり暮らしのほうが満足度が高い

最も満足度が高いのはひとり暮らしをしている65~69才

 大阪府門真市にある、つじかわ耳鼻咽喉科院長の辻川覚志さんが2012~2014年にかけて60才以上の男女約1000人に聞き取り調査をしたところ、配偶者や子供など家族と同居する人よりも、ひとり暮らしの人の方が、すべての年齢層で日常生活に対する満足度が高いことが明らかになった。

 なぜ、ひとり暮らしの高齢者は、家族と同居するより幸せなのか。意外な結果を辻川さんが分析する。

「この結果から読み取れるのは、人生において、ある程度やるべきことをやって一区切りがついたら、その後は自分がやりたいことをがまんせずやる方が満足感を得やすいということです。

 誰でも60才くらいまでは家庭や仕事、地域における役割に追われますが、その後は自分が本当にやりたかったことを楽しみたくなる。そのためには、何かと制限の多い同居よりも、自由気ままなひとり暮らしの方が適しています」

 調査では、対象となった60~90代の中で、「ひとり暮らしの65~69才」の生活満足度が飛び抜けて高かった。70才以上になると体力的な衰えなどを感じるため満足度が下がることは想像できるが、なぜ、60代前半より後半の方が満足度は高くなるのだろうか。

「昔は60才で定年になりましたが、いまは現役時代が長くなり、60代後半でようやく一区切りという人が増えました。その後、70才を超えると健康面にも金銭面にも不安が増えて満足度が頭打ちになりますが、60代後半は身も心も元気です。このため65~69才のひとり暮らしの満足感がピークになるのでしょう」(辻川さん・以下同)

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