家計

60代女性記者が今も忘れられない名言「惚れた男には金を借りろ」の真意

 で、給料が同じくらいの社内男と交際してみたら、その彼はこまごました気遣いを女性に求めるくせに、支払いはキチンと折半なんだって。

「もし結婚して子供が生まれても互いに別会計にする、って彼は言うんだけど、納得いかない。そんな彼に借金を申し込んだところで、『利子は○%くらいでいいかな?』って聞かれると思うよ」だって。

 ホント、男と女と金の話って、十人十色ね。

 で、400万円くらいのお金を元カレに頑として返そうとしないアノ人の話なんだけど、彼女、私とそれほど年齢が離れてるわけじゃないのよね。もしかして彼女は、男性に対する関心や愛情は相手の懐具合と密接で、いざとなったら「借金? 何それ?」と言って踏み倒しても何とも感じない人なのかもね。

 でも……借金ってお金の行き来だけじゃない。高度な心の交流なんだよね。だから、借りた方は、モメたら負け、てか、貸したと言われただけで負けなんだって。私はそう思う。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2021年7月15日号

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