ライフ

麻木久仁子が闘病を機にハマった「薬膳」の奥深い世界 その魅力を語る

脳梗塞、乳がんを罹患したのを機に「薬膳」の魅力を知ったという麻木久仁子

脳梗塞、乳がんを罹患したのを機に「薬膳」の魅力を知ったという麻木久仁子

 趣味とまなびの「体験」&「教室」さがしサービス『趣味なび』が30~59才の男女1204名を対象に行ったインターネット調査(2019年)によると、30~50代の女性のうち「趣味がある人」は「ない人」の2倍も生きがいを感じる傾向が高いとの結果になったという。まさに、人生に彩りを与えてくれるのが、趣味と言えるのだ。

 タレントの麻木久仁子(58才)も、趣味を存分に楽しんでいるひとりだ。この6月より、「温活薬膳料理士 講座」(日本温活協会主催)で、メイン講師を務めているという。

「多くの女性の不調原因である“冷え”対策にフォーカスした講座です。コロナ禍でオンラインになってしまいましたが、かえって全国から参加いただけることになりました」(麻木・以下同)

 キャスター、クイズ番組の解答者などで活躍していた彼女が薬膳と出合ったのは、2010年に脳梗塞を、2012年に乳がんを罹患したことがきっかけだ。

「さらに、母にも心臓の病気が見つかり、家族の食生活を見直そうと思っていろいろ探しているなか、薬膳の学校を見つけたのです。もともと東洋医学に対してスピリチュアルなイメージがあり、懐疑的だったのですが、物見遊山的に見学に行ってみたんです」

 講義を聞くうちに、その疑念がふっとんだ。

「いまみたいにレントゲンや内視鏡で体内が見られない時代に、当時の知識人は、食材の効能や体の仕組みを長い時間かけて観察し、その効果を記録していました。1つの食材の効能がわかるのに、なんと100年くらいかかっているんですよ! こうしたデータの蓄積によって、『この症状にはこの薬草をこのくらいの量煎じて飲むとよい』とか、『未病対策にはこれを食す』という結論が導き出されたんです。

 東洋医学が、何千年もかけて積み上げた理論体系であって、スピリチュアル要素ゼロどころか、理屈の塊であることを知り、一気にハマりました」

「久しぶりに本当の友達ができた感じ」

 症状の記述や処方箋の書き方も文学的で、用語事典を見ているだけでワクワクする、と笑う。だが、それまでの彼女は、まったくの無趣味だった。

「人から『趣味を持った方がいいよ』と言われても、『何で? 私は仕事で充分』と思っていました。取材で『趣味は?』と聞かれたら、おなじみの『読書』でお茶を濁して(笑い)」

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。