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「4日で会社を辞めました」新卒・中途で“超短期退職”する人たちの事情と本音

優良企業だと期待して入社したが…

 中途入社したメーカーを「2週間」で退職したというのは、現在、別のメーカーに勤務する女性20代・Bさんだ。前職の会社を選んだ理由が安易すぎたと猛省する。

「新卒で入った会社がベンチャーで、“イケイケ”な感じだったので、それに疲れて転職を決意。落ち着いた雰囲気で創業年数がある程度経っている会社がいいなと思いましたが、今思うと浅はかでした」(Bさん)

 Bさんが選んだのは業界内でも創業が古い会社。久しぶりの中途採用ということで、離職率が低い優良企業に違いないと思ったBさんだったが、その期待は脆くも崩れ去った。

「昭和感が漂う会社に就職してしまった、というのが率直な感想でした。一応リモートワークの実績はあるのに『原則在宅勤務禁止』。営業職なのに直行直帰はNG、一度帰社してから『対面』で上司に報告が義務づけられていました。

 とにかく対面主義なんです。オフィスはワンフロア主義で、社員が全員そろって朝礼というのがルール。しかも、何か注意されるようなことがあると、全員に聞こえるように大きな声で怒鳴られました。先輩社員に理由を聞くと、『恥ずかしいと思う気持ちが次のミスを無くす』からとのこと。ないわーって感じでした。中途採用がなかったのは離職率が低いからではなく、入社したいと思う人が誰もいなかったんだと(笑)。

 コロナ禍でも時差通勤という概念はなく、世間と逆行する感じに会社の将来性が感じられなかったし、長く働けるイメージが持てなかったので、すぐに退職しました」(Bさん)

“指導役”との相性が悪く4日で離脱

 新卒で人材派遣会社に入社するも、指導役との相性が悪く「4日」で退職した人もいる。現在、アルバイトをしながら転職活動中の20代男性・Cさんが明かす。

「会社の雰囲気は良かったんですけど、僕の指導担当になった人との相性が最悪でした。メモをしようとすると、『人の話を聞く時は目を見ろ』と言われるし、メモがとれなかったので、細かい部分を念のため確認しに行くと『話を聞いてたのか?』とため息をつかれたうえ、質問に対する答えをパッと返してくれない。ネチネチと説教されました。

 言ってることが無茶苦茶なんです。『わからないことがあったら、自分で判断する前に聞きに来い』と言ってる割には、聞きに行くと、とにかくため息と長い話。そんな人に聞きに行くのはダルいじゃないですか。面倒になって席で大人しくしていると、今度は『指示待ち人間かよ?』と悪態をつかれました。

 最初からそんな感じだったので、4日も耐えた自分は偉いと思います。5日目には辞めようと決心し、その指導役に二度と会いたくなかったので、退職代行サービスを使って退職しました。相性が悪いと思ったらさっさと辞めたほうが、相手にとっても次を探せるし、いいと思います」(Cさん)

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