家計

浪費癖を見直す「現金化・アナログ化」のすすめ ムダな出費を洗い出し予算管理を

捻出したお金はつみたてNISA、iDeCoで運用

 家計が毎月赤字になる人は、そもそも予算に無理がある可能性が高い。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが言う。

「予算は、決めた後が大切です。予算を基準にして実際に使った金額と照らし合わせ、高すぎたり低すぎたりしないか、毎月改善していくことが大切です。貯金額の推移を毎月記録しておくと、モチベーションにつながるでしょう」

 三原さんによれば、3人家族でスマホのキャリアを見直しただけで月2万円の節約になった家庭や、生命保険料の見直しで年間94万円の貯蓄ができた家庭など、仕組みを変えるだけで、大きな節約ができた人は多い。

 月3万~5万円は当たり前で、工夫次第では年間100万円程度なら簡単に節約できるようになる。

 そうして捻出したお金を運用すれば、お金は知らない間に増えていく。定番はやはり「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」だ。

 つみたてNISAは年間40万円(月約3.3万円)を上限に、最長20年間の運用益が非課税になる。仮に月3.3万円を年間利回り5%で運用できたとすると、元本と運用益の合計は1339万円にもなる。

 毎月1万円で利回り1%だったとしても、20年間の元本と運用益の合計は265.6万円。積み立てた240万円から、25.6万円も増やすことができるのだ。

 一方、iDeCoは原則60才まで引き出すことができないが、運用益だけでなく掛け金も所得控除されるので、所得税や住民税の節税にもなる。

「投資のポイントは、頑張らないこと。生活費1年分くらいの預貯金がない限りは“余剰資金をすべて投資に回す”といった無茶はおすすめできません。貯金と投資の割合は半々くらいが理想的。はじめのうちは月3000円程度からでもいいでしょう」(横山さん)

 節約は、ダイエットのようなもの。無理して一時だけ頑張っても、続けられなくては意味がない。放っておいても勝手にうまくいく仕組みを制することこそ、成功の秘訣だ。

※女性セブン2022年9月1日号

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