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アイドルファンの全国ツアー「遠征」事情 漫画喫茶で宿泊費節約、会社をやめた猛者も

遠征と同時に“旅行”を楽しむファンもいる(イメージ)

遠征と同時に“旅行”を楽しむファンもいる(イメージ)

遠征のついでに観光を楽しむスタイル

 遠征と同時に“旅行”を楽しむファンもいる。東京都に住む会社員の川村さん(20代女性)は、ある男性アイドルグループのファンだ。

「基本的にあまり遠征はしないんですけど、たまに関東の公演のチケットが当たらなかったときなどは、地方に遠征しますね。頻度は1年に1~2回くらいです」(川村さん)

 遠征をするときには、コンサート以外のことにもしっかり時間を割くのが、川村さんのスタイルだ。

「同じアイドルが好きな親友といっしょに遠征することが多いんですが、完全に“2人旅”ですね。コンサートの前日もしくは次の日も現地に滞在して、観光するんです。温泉地などが近くにあれば、わざわざそっちの方に移動することもあります。現地のおいしいものも食べるし、観光スポットもまわります。移動は新幹線が多いですね。泊まるのはビジネスホテルが多いんですが、大浴場がついているドーミーインなんかがお気に入りです。コンサートがメインの目的ではあるんですが、旅行自体も楽しんでいます」(川村さん)

 遠征してコンサートを楽しむのはもちろん、旅の中に“推し活”を組み込んでいるファンもいる。都内在住の自営業・小林さん(40代男性)は、女性アイドルグループのファン。推しているメンバーの出身地に遠征している。

「メンバーの出身地でのコンサートは“凱旋公演”といって、いつもより盛り上がるんですよ。それを観るために、遠征しています。メンバーにゆかりがある場所を訪れて“聖地巡礼”をするのはお決まりのパターン。あとは、メンバーが行ったことがある現地の飲食店やおすすめしているお店に行って、料理をアクスタ(アクリルスタンド)と一緒に写真に撮ってSNSにあげるのもよくやります。気づいたら、推しの出身地に行きつけのお店ができちゃいましたよ」

 1回の遠征で、かなりの大金を使ってしまうこともあるようだ。

「以前、北海道出身のメンバーを推していたときは、結構お金がかかりました。飛行機代と宿泊費、現地でも飲食費に、グッズの費用なんかを合わせたら、1回の遠征で10万円くらい使ってしまうことも珍しくなかったですね。まあ、それ以外にあまりお金を使うこともないので、年に何回かの豪遊だと思って、完全に楽しんでいます」(小林さん)

 節約する“遠征”もあれば、豪勢に楽しむ“遠征”もある。それぞれが自分に合ったスタイルで楽しむのが“推し活”ということなのだろう。(了)

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