吉田みく「誰にだって言い分があります」

「聞きに来るな!」「俺は除け者か?」職場の忘年会復活で若手社員が直面する出欠確認の厄介さ

今年は忘年会を復活させた企業・職場も増えている(イメージ)

今年は忘年会を復活させた企業・職場も増えている(イメージ)

「あの人はどうせ来ないから」と言われ…

「ただ出欠確認をしたいだけなのに、Aさんからは『俺は、そういうの(忘年会)に来ないって知ってるだろ? わざわざ聞きに来ないで』と睨みながら言われてしまいました。その方は社歴も長く、年齢も高いため、本当に厄介です」

 残る1人(以下、Bさん)に出欠確認をしようとしても、いつも取引先へ足を運んでおり、なかなか会うことができなかったそうだ。気難しい性格で、ユウさん自身も年に数回、仕事の会話をする程度の相手だった。ある時、ユウさんは電話で本人に確認しようとしたが、パートの女性社員たちから止められてしまう。

「『あの人はどうせこないから数に入れなくて大丈夫だよ。それよりも電話して確認するほうが迷惑って文句言われるよ』と言われたんです。噂によると、Bさんは基礎疾患もあるようで、コロナ以降、密になりやすい場所は避けているとも聞きました。コロナ前も社内の飲み会には参加したことがなく、今回も来なさそうだと私も薄々感じていました。それなら敢えて確認しなくてもいいかと思い、人数に入れなかったんですが、これが大きな過ちでした」

 数日後、Bさんが怒りながらユウさんの元へやってきたのだ。

「『俺のこと“除け者”にしたのか?』と怒られました。私はそんなつもりは全くなかったことを伝えましたが、Bさんは大激怒。なんとかパートの女性社員たちがなだめてくれたことで収まりました」

 周囲に不参加だと思われていたBさんだが、今年は忘年会に出席するという。これには多くの社員が驚いた。その一方、ユウさんは怯えていた。

「たしかに私もきちんと確認せずに憶測だけで判断してしまったことはよくなかったと思います。ですがあんなに怒らなくても……。今まで忘年会に来ていなかったBさんが参加するとなると、当日何かあるのではないかと不安で落ち着きません」

 上下関係などで複雑化しやすい会社の忘年会事情。コロナ禍での開催となれば意見が分かれるのは仕方がないようにも感じる。今回のユウさんのケースのような人間トラブルが発生する恐れもあるため、少なくとも、出欠の意向確認は漏らさず行ったほうがよさそうだ。(了)

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