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キャリア

《配偶者に先立たれて…》“ひとり”になった後に「やってはいけない」暮らしと食生活のルール 「自宅を手放す」「宅配弁当に頼る」に潜むデメリット “頼りすぎないこと”が肝要

食生活にも気を配りたい(写真:イメージマート)

食生活にも気を配りたい(写真:イメージマート)

 どんな夫婦もいつかは必ず「ひとり」になる。その先の人生もまた、選択次第で明暗がクッキリと分かれる。ひとりになったら注意すべき習慣や生活環境を、専門家が解説する。

子供夫婦と至近距離で生活するのには慎重に

 生活面では、人に頼りすぎないことも肝要だ。

 シニア向けのライフプランをアドバイスするファイナンシャルプランナーの高伊茂氏は以前、自宅の敷地内の離れに息子夫婦が住んでいたことがあった。のちに息子夫婦が引っ越して今度は娘夫婦が住むようになったが、子供夫婦と至近距離で生活することには慎重になるべきだと語る。

「子供には配偶者がいて、気を遣ううちにお互いにストレスを感じてしまうものです。したがって、ひとりになったからと子供を頼って同居するのはよく考えたほうがいい。同居ではなく近居にして、何かあった場合に助けてもらえる程度の距離を保つのが理想です」

 配偶者が亡くなったのち、がらんとした自宅を売却して一人用のマンションなどに引っ越すケースがよくある。

 だが、シニア生活文化研究所代表理事・小谷みどり氏は住み慣れた自宅を手放す際のデメリットを指摘する。

「自宅は人生そのものなので、愛着のある家を手放した後に落ち込んでうつ状態になるケースは多い。本人が望むならバリアフリーなどのリフォームをして最後まで住み続けるのもいいと思います。

 今は高齢者世帯が自宅をリフォームする際には様々な助成金を自治体が出しているので、活用しましょう」

次のページ:宅配弁当に「頼りすぎてはいけない」理由

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