マンション価格が上昇するエリアは拡大している(イメージ)
2025年の東京23区内中古マンションの平均価格は初めて1億円の大台を突破――不動産調査会社の東京カンテイのデータは衝撃的だった。ただ、『住む資産形成 資産価格重視で後悔しないマンションの選び方』(KADOKAWA)の著者で、不動産仲介会社KIZUMA FACTORYの代表取締役である稲垣慶州氏は、中古マンション価格の上昇率は徐々に鈍ってきていると分析する。
インフレで現金の価値が下落していくため不動産などの資産に転換する流れなどからマンション価格は上昇してきたが、インフレに賃金の上昇が追いついていないため、「実需層はマンション価格が高すぎて買えなくなりつつあります」と稲垣氏は分析する。人気エリアの物件価格が実需層にとって手が出ない水準になったことを受け、新たな流れも出てきているという。
「人気が高まって価格が上昇しているエリアで買おうと思って物件を探し、高くて買えないと判断した人たちは、その周辺エリアに目を移します。こうした流れで“隣のエリア”の価格が上がっていくのです。現在は皇居を基準にして、東側と南側に波のように価格上昇が派生していく傾向にあります」(以下、「」内コメントは稲垣氏)
では、東京の南側と東側では、どのような価格上昇の“波”が起きているのか。
【プロフィール】
稲垣慶州(いながき・よしくに)/(株)KIZUNA FACTORY(キズナファクトリー)代表取締役。レオパレス21で建築営業を経験した後、27歳で賃貸不動産会社を創業して取締役に。2014年に33歳で独立し、KIZUNA FACTORYを創業。売買仲介とマンション買取リノベーション再販を行なう。通算3000組以上の接客経験を活かし、不動産業界の透明化を目指す。YouTubeチャンネル「東京不動産大学」を運営するほか、X等でも情報発信をしている。
YouTubeチャンネル「東京不動産大学」:https://www.youtube.com/@inagaki_kizuna
公式X:https://x.com/inagaki_kizuna
取材・文/清水典之
