「23区格差」をランキング化。住み心地を左右する9項目(その1)
伸びているのは、都心に近くて住宅価格も割と安い下町エリア
具体的にどのような格差があるのか。データで見ていきたい。東京23区研究所所長の池田利道氏の協力により、最新のデータから「人口動向」や「住宅地地価」「所得水準」といった9項目をランキング化。区ごとにどれほどの格差があるのか、分析していく。
まず人口動向だ。人口増減は、今後の発展を見るうえで最重要項目となる。コロナ禍前は職住近接などで都心3区(千代田、中央、港)が大きく伸びていたが、直近は頭打ち傾向に。1位の中央区に続くのは、北区、荒川区の下町エリアとなっている。池田氏の分析だ。
「異常とも言える住宅価格の高騰と、あまり通勤時間をかけたくないタイパ重視の思考により変化が生じています。伸びてきたのが、都心に近くて住宅価格も割と安い下町エリア。通勤時間のかかる西側の山の手エリアよりも、タイパとコスパが両立する“下町シフト”が進んでいます」
ランキングでも、千代田区は20位、渋谷区に至っては人口減少が記録され最下位に沈んでいることが見て取れる。
「もはや世帯年収1500万円のパワーカップルが背伸びしても手が出ないほど都心の住宅価格は高騰し、はたして誰が住めるのかというレベル。それでは人口も大きく増えようがない」(池田氏)
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