「23区格差」をランキング化。住み心地を左右する9項目(その1)
着目すべきは「面積あたりの刑法犯の認知件数」
住み心地に関わる要素のなかでも、街のイメージに直結するのが治安だ。東京23区で刑法犯の認知件数が最も多かったのは新宿区(6977件)で、足立区(4617件)はそれに次ぐワースト2位だった。一方、刑法犯の認知件数が最も少なかったのは文京区(1329件)で、最多の新宿区の5分の1以下と、治安面でも大きな差がある。ただ、池田氏は別の視点を提示する。
「治安の体感というのは、どれだけ身近に犯罪が起きているかだと考えられます。その意味では、面積あたりの件数に着目すべきでしょう」
刑法犯認知件数を1平方キロメートルあたりに換算すると、ワースト1位は変わらず新宿区(382.9件)だが、足立区は18位(86.7件)まで下がる。
池田氏はこの結果について「足立区で刑法犯認知件数が多いのは単純に人口が多く面積が広いという側面があり、犯罪が多いという印象は実態に即していません。区を挙げて認知件数減に取り組み、着実に効果をあげています。むしろ犯罪が多発しているのは、新宿、豊島、渋谷といった都内有数の盛り場を有しているエリアです」
※週刊ポスト2026年5月22日号
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