実行金利よりも注意するべきは「審査金利」
不動産の市況に強い影響を与える「金利」はどうか。住宅ローンの返済額を左右する長期金利が上昇局面にあるなか、タワマン市況への影響について稲垣氏が指摘する。
「現在の住宅ローン変動金利は1%ほど。その元となる日銀政策金利のさらなる利上げの可能性は高い。ただし、仮に変動金利が1.5%まで引き上げられたとしても市場を一気に冷やすほどのインパクトはないと思われます。金利が上がって支払額が増えるのはもちろん問題ですが、そもそも借り入れができないケースが増えています」
実行金利よりも注意するべきは「審査金利」だ。これが金利上昇とともに上がっていることが問題だという。
「どの程度の水準まで返済できるかを見る金利で、実際に貸し出す金利ではなく3.0?3.5%などで計算して借入可能額を算出します。その審査金利が4月に上がりました。それまで仮に世帯年収1000万円で1億円借りられた人が8500万円しか借りられないということが起こっています。結果、希望の物件を買えないケースが増えています」(稲垣氏)
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※週刊ポスト2026年6月19日号