インフレ時代に老後資産をどう確保するか(写真:イメージマート)
値上げラッシュが止まらない──かつて「老後2000万円問題」が世間を騒がせたが、加速するインフレにより2000万円では足りないという見方も強まっている。老後の生活に困窮しないため、お金のプロたちに資産を倍増するための知恵を伝授してもらおう。まずはインフレ時の心構えから。【全3回の第1回】
現金でお金をただ貯めるだけでは「損をする」
今年2月末にイランがホルムズ海峡を封鎖して以降、原油供給が滞っている影響により、世界的な物価高に拍車がかかっている。日本でも食品を中心に値上げは止まらず、帝国データバンクによると、7月から値上げ予定の飲食料品は2269品目にのぼる。5月の70品目、6月の1078品目に比べて、ハイペースに品目が増え、先行きが見通せない状況だ。円安にも歯止めがかからず、たとえ銀行預金があってもその価値は目減りしていくばかり。
仮にインフレ率3%が10年続くとすると、現在の100万円の実質的な価値は74万円まで目減りしてしまう。つまり、現金でお金をただ貯めるだけでは損をする一方なのだ。資産3億円超を築いた個人投資家で、著書に『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』を持つちょる子さんは、物価上昇やインフレに負けずに老後資産を増やすには「賢い投資」が必要だと話す。
「『投資はギャンブルのようで怖い』と考える人もいると思いますが、現金を眠らせておいても資産は目減りするだけです。いまの政権は物価を下げないといけない局面にもかかわらず、補正予算や補助金などで、ばらまき政策を進めようとしているのでインフレはさらに加速する可能性が高い。防衛策としての資産運用を取り入れる必要がある時代といえます」
