人気の住宅地が多い京王電鉄の沿線でも中古マンションの売れ行きに変化がみられる(写真:イメージマート)
新宿から多摩エリアへと延びる京王線、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線など、京王電鉄の沿線には人気の住宅地が数多くある。ところが、マネーポストWEBの中古マンションの「危ない駅ランキング」では、首都圏のワースト200位以内に京王電鉄の12駅がランクインしている。住宅地として人気のあるイメージが根強い沿線で、なぜ中古マンションの売れ行きが鈍化しているのか。
一方、マンション購入を取り巻く環境にも変化がみられる。不動産調査会社・東京カンテイが発表した調査によると、2025年に新築マンションの供給があった首都圏の285駅のうち、購入に必要な「目安世帯年収」が1000万円以上となる駅は61.4%を占めた。一方、東京23区の中古マンション市場では価格調整の動きもみられる。同社によると、2026年9月の東京23区の中古マンション価格(70平米換算)は1億2629万円で、前月比0.4%下落。4か月連続で値を下げた。新築マンションが高騰するなか、中古マンションも一部で価格調整が進み、駅ごとの売れ行きの違いが気になるところだ。
今回の「危ない駅ランキング」は、不動産ビッグデータの収集・AI解析を手掛けるエステートテクノロジーズの協力を得て、首都圏の駅ごとに中古マンションの「販売日数」を調査したものだ。売り出しが終了した物件(成約または取り下げと推定される物件)を対象に、販売日数の中央値を前年同期と比較し、販売期間がどれだけ長期化したかを「悪化率」として順位付けした。では、京王電鉄の12駅では、どのような事情から販売が長期化しているのか。年間200件以上の物件を取材する住宅評論家・櫻井幸雄氏が、それぞれの駅の特徴や中古マンション事情を分析する。
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