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住まい・不動産

競馬場で有名な東京「府中」の魅力 幅広い世代に住みやすい街?

駅前の並木道は市民の憩いの場

 理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「府中」(東京都・府中市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 府中といえば、全国的に有名なのは東京競馬場と府中刑務所。3億円事件の舞台も府中です。なかなか特殊な街に思えますが、SUUMOの「関東 住みたい街ランキング」ではBEST50に入る人気タウン。ちなみに松任谷由実の名曲『中央フリーウェイ』で歌われた情景は府中市のこと。府中の魅力を見ていきましょう。

 鉄道路線は京王線のみです。駅のすぐ西側にはJR武蔵野線の線路が通っていますが、乗り換えは府中本町駅まで歩くか(徒歩10分強)、分倍河原に出て南武線に乗り換え、府中本町に出る面倒なルートを通らなければいけないのは残念なところ。京王線の起点となる新宿駅までは20km超ありますが、特急に乗れば約20分で着き、明大前で乗り換えれば、渋谷にも30分以内で到着可能です。

 道路状況は、車を利用したくなるような環境です。駅前には甲州街道(国道20号)が通っており、中央自動車道が市内の東西に貫いていて、国立府中インターチェンジへもすぐ。いずれも交通量は多く、渋滞しがちではありますが、距離が近いのに電車では行きにくい場所も多いので、車はあったほうが便利でしょう。

ギャンブルタウンと呼ばれることもあるが……

 府中という地名は、もともと武蔵国の国府が置かれていたことから付けられたもの。甲州街道の宿場町として栄え、大國魂神社をはじめとして、歴史を物語るものが数多く残されています。南口の再開発では、建て替えで地中を掘り返した際に、過去の貴重な遺跡が出てくるのではないかと心配され、大規模な遺跡調査も行われました。

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