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コロナ後の世界、資本主義国が中国包囲する“竹のカーテン”発動か

 さらに、具体的な生活への影響について、渡邉さんはこうみる。

「薬品の原料となる“原薬”は、安いジェネリック(後発医薬品)なら4割近くを中国に依存しているので、薬不足になる危険性がある。そして、100円ショップなどにあるような安い製品は多くが中国産のため、それらが店頭から消える。また、日本製のものでも中国の部品を使っているものは多数ある。これにより、日本の工場が止まることも予想されます」

 そうなれば、物価の上昇やモノの不足に伴う経済の停滞もありえるだろう。そのほか、安い賃金で雇うことができていた中国人労働者がいなくなることによる倒産・失業の危険も出てくる。

 事実、世界経済を牽引してきたアメリカでの失業保険申請件数は、3月28日までの2週間の間で約1000万件と過去最多となった。前週から倍増したうえ、2008年に起こったリーマン・ショック時の65万9000件の約15倍に上る、歴史的な水準だ。もはや1929年の世界恐慌並みの経済危機の様相となっているのだ。

※女性セブン2020年4月23日号

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