住まい・不動産

東急が力を注ぐ「南町田」、住みたい街としての将来性

商業施設と公園が一体となった「南町田グランベリーパーク」

商業施設と公園が一体となった「南町田グランベリーパーク」

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「南町田」(東京都町田市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 首都圏の私鉄の中でも、とりわけ人気が高いのが東急線です。SUUMO発表の「住みたい街ランキング2020」には、1位の横浜をはじめ、中目黒、渋谷、自由が丘、二子玉川、武蔵小杉、たまプラーザ、三軒茶屋など、実に多くの東急の駅がランクインしています。そして、その東急が今いちばん力を入れている街が、南町田と言っていいでしょう。2019年、駅前のショッピングモールがリニューアルされ、駅名も「南町田グランベリーパーク」に改称。東横線や田園都市線など、人気路線を抱える東急が大プッシュする街の住心地を検証してみましょう。

 鉄道は東急田園都市線のみ。その昔は各駅停車しか停まりませんでしたが、2000年のグランベリーモール開業に伴い、週末や行楽シーズンに急行が停まるようになり、昨年の駅名改称と共に、急行停車駅へと変わりました。駅構内に掲示された所要時間表によれば、二子玉川まで22分、渋谷まで32分、大手町まで49分。バスで町田に出られますし、羽田空港や成田空港へのバスも出ています。

 道路状況は、間違いなく車が欲しくなる環境です。首都圏の大動脈である国道16号と国道246号が駅のすぐそばで交差しており、東名高速の横浜町田インターチェンジもすぐ近くにあって、関東南部の物流の要となる場所です。かつては16号と246号の交差点から横浜町田ICの出入り口付近にかけて、猛烈な渋滞スポットでしたが、数年前に立体交差が完成して、大幅に状況が改善されました。

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 元々は物静かな住宅街だった南町田が大きく変化したのが、2000年の「グランベリーモール」の開業です。以来、他の街から人からやって来るようになった南町田ですが、さらに変化の波が訪れます。グランベリーモールが一旦閉じて、大規模なリニューアル工事が行われ、商業施設と公園が一体となった「グランベリーパーク」として新たに開業。駅舎もスタイリッシュに生まれ変わりました。

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