住まい・不動産

出版社と文教地区の街「護国寺」の魅力 都心でこの静けさは奇跡的

とにかく静かで治安も良い

 家探しをする際、商店街や商業施設などがあってにぎやかなこと、町並みの雰囲気がオシャレなこと、買い物が便利なこと、自然が多いこと、アミューズメント施設があること……最優先する条件は人それぞれでしょうが、護国寺の最大の魅力は、喧騒とは離れて静かに暮らせることです。

 駅前は寺と墓地ですし、周辺は講談社や光文社を中心とした“音羽グループ”と呼ばれる出版社群と、お茶の水女子大、筑波大付属、日大豊山といった名門校が立ち並ぶ文教地区。警察署もあって、体感治安はすこぶる良好です。首都高速や不忍通りなどを行く車の騒音はありますが、日中でも人通りは多くなく、夜になれば町は静寂に包まれます。

 最大の問題は買い物が弱いことです。大きなスーパーはなく、ドラッグストアやコンビニもそこまで多いとは言えません。外食が中心の生活なら何も問題はないでしょうが、自宅でしっかり食事をしたい方は、計画的に買い物をしておかないと、「近所でふらりと買い物を済ませる」という、他の街なら当たり前の生活ができません。

 家賃相場は、ワンルーム・1K・1DKで8.40万円(ライフルホームズ調べ。9月24日時点)。この立地にしてこの価格は魅力的だと思いますが、これまで述べてきたとおり、万人にオススメできる場所ではないのは事実。ただ、都会生活を送る方の中には、「夜ぐらいは静かに暮らしたい」という人は少なくないでしょう。静寂と平穏がこれだけの出費で手に入れられるのなら、決して高くはないと思います。

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