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実家に座布団40枚!? モノを捨てられない老親と対峙する子の苦悩

「ちょっとしたゴミ屋敷状態。カビ臭い年代物の服、年号が昭和や平成の新聞やチラシ、大量の紙袋、開けていないお中元など、出るわ出るわ……。昔出席した結婚式の引き出物で、角砂糖とかフォークセットなんかもたくさん出てきました。角砂糖は変にバラの装飾がしてあって、使うのがもったいなかったようです。フォークは、小さいケーキ用のフォークとスプーンのセットですが、10セットくらいあって、もう絶対使わない。

他にも、絶対いらないマーガリンやヨーグルトの容器、アメや緑茶の缶などを取って置くクセがあるみたいでうんざりでした」(Bさん)

 なかでもBさんが一番驚いたのは、母が1つのモノを大量に所持している違和感に気づかないところだったと話す。

「ホチキスが20個、ハサミは15本、ラジカセ4台、座布団40枚くらい、マッサージ機3台、そして、極めつけは、一人暮らしではありえない大量の食器と鍋の多さ……。母に聞くと、その都度『必要だと思い買ってしまう』とのこと。100円均一ショップが好きで、行く度に買ってきているようです。捨てようとすると『もったいない。いつか必要になる時が来る』の一点張り。結局、母が施設に移ってから徹底的に処理したら、軽トラック3台分でした」(Bさん)

かつての子供部屋が物置に

 70代の両親が住む実家の片づけに悩んだ40代の男性会社員・Cさんは、親に「捨てて!」「いらないから捨てるべき!」といった言葉が逆効果になると気づいたという。ではどんな言葉をかけたのか。

「『捨てて欲しい』と言うと、『もったいないから』『必要な時が来る』という言葉を返されて不機嫌になるだけでした。だから、私から『これ欲しいんだけどもらっていいかな?』『必要だから少し分けてほしい』みたいな言い方をするようにしました。すると、『それなら……』といった感じでこちらに預けてくれる。例えば、古い新聞紙やチラシ、キッチングッズ、空き容器などを持ち帰り、自分の家で処分。最近は地道にそういう活動を続けています」(Cさん)

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