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年末年始のホールにも活気なく… パチンコ業界が陥る泥沼の悪循環

窮地に立たされているパチンコ業界(イメージ)

窮地に立たされているパチンコ業界(イメージ)

 新型コロナウイルスの第3波を受けて、1月7日に1都3県に再び緊急事態宣言が発出されたが、前回、2020年4月から5月にかけて緊急事態宣言が出された時、世間から大きな注目を集めたのが「パチンコ店」だった。

 当時は“不要不急”の象徴として、全国の多くのパチンコ店が1か月にわたって休業することとなったが、一方で営業を継続する店舗もあり、パチンコ店そのものが槍玉に挙げられた。その後、多くのパチンコ店が営業を再開したもの、客足はかなり減っているという。パチンコ業界に詳しいフリーライターの藤井夏樹氏はこう話す。

「店舗によって、コロナの影響に差はありますが、業界全体では1割から2割ほどユーザーが減っていると言われています。実際、コロナの影響で閉店に追い込まれるホールも多く、パチンコ業界全体がかなりのダメージを受けているのは事実です」

 また、今年は射幸性が高い旧規則機の撤去も進み、それによってユーザーが減ったという側面もある。

「特にパチスロでは、2019年末に『バジリスク 甲賀忍法帖 絆』、『アナザーゴッドハーデス 奪われたZEUSver.』といった人気機種、さらに2020年11月に『ミリオンゴッド ?神々の凱旋?』が撤去されました。出玉爆発力の高い人気機種がホールから姿を消したことで、パチスロから“足を洗った”ユーザーも少なからずいるようです。コロナ以上に、こちらの影響が大きいという見方もあります」(藤井氏)

活気のない年末年始のホール

 明るい話題がほとんどないパチンコ業界だが、この年末年始のホールはどんな様子だったのだろうか。

「相変わらず客付きがいい店もあるんですが、それはごく一部のみ。多くのホールは、例年の年末年始に比べると客も少なく、活気はありませんでした」(藤井氏)

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