真壁昭夫 行動経済学で読み解く金融市場の今

「どうして私だけ…」緊急事態宣言で増幅される「不公平感」の正体

 なかなか終わりの見えないコロナ禍で、株式投資をする余裕もなく、どうにか堪えてきた人たちがふと周りを見れば、「なんでああいう人たちだけが儲かっているんだ」と相対的に幸福感を失い、不平不満を募らせていくのは時間の問題だろう。そんな人々の気持ちが鬱積していけば、社会はより不安定になりかねない。そうならないためにも、菅政権にはもっときめ細かな政策の立案と迅速な実行が問われている。

【プロフィール】
真壁昭夫(まかべ・あきお)/1953年神奈川県生まれ。法政大学大学院教授。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリルリンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授などを経て、2017年4月から現職。「行動経済学会」創設メンバー。脳科学者・中野信子氏との共著『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書 脳科学と行動経済学が導く「上品」な
成功戦略』など著書多数。

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