住まい・不動産

家族の借金発覚で老後計画は一変する 熟年離婚して家を売った70代女性の受難

さくらさんの家計簿

さくらさんの家計簿

 その後、娘も離婚。住宅ローンは元娘婿と折半で払う約束だったが、すぐに支払いが滞るようになり、家は競売にかけられた。

「元娘婿は自己破産したので、お金を取り返すこともできなくなってしまいました」

 貯金もなく、いまは年金頼り。都内で正社員の娘と暮らしている。

「年金生活で家計を見直し、食費をまず削ることにしました。コストの高い肉料理よりも切り干し大根や大豆を煮たものなどを作っています」

 そのおかげか、血液検査の結果がよくなったという意外なメリットも。

「お金がなくても、体が丈夫なら何とかなりますね(笑い)。おかげで最近ようやく落ち着いて暮らせるようになりました」

 いまは区が行う無料の体操教室などを利用して、お金をかけずに楽しめる趣味もあるという。節約生活も大変なことばかりではないのだ。

【プロフィール】
無職・さくらさん(仮名・76才)/東京都在住。50代・60代で、元夫や元娘婿との金銭トラブルを経験。貯金がゼロに。現在はバツイチの娘(48才)と都内の賃貸マンションで2人暮らし。収入は年金約19万円。

※女性セブン2022年5月12・19日号

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