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「通夜はやらない」「香典は辞退」 簡略化が進む「葬儀の今」と問われるその意義

業界20年、葬儀の“移り変わり”を見てきた赤城啓昭氏

業界20年、葬儀の“移り変わり”を見てきた赤城啓昭氏

「香典返しが面倒だから香典もいらない」

 葬儀社に長年勤務する現役社員で「考える葬儀屋さんのブログ」管理人の赤城啓昭氏は、コロナ前から葬儀の簡略化・合理化の動きはあったと指摘する。

「確かに、コロナ禍以降、集まる機会を減らしたいという人が増えていますが、その前から通夜を省略する空気感はありました。また通夜だけでなく、香典をなくしたり、葬儀を1日で完結するようになったり、いろいろな部分で合理化が進んでいます」(赤城氏)

 かつては香典がある一方で「香典返し」も当たり前の慣習だった。

 現在30代の男性会社員・Bさんは、いわゆる大企業勤務。社員の数が多いだけに、会社関係者の訃報が通達されるのもしょっちゅうで、「通夜や葬儀にまでは行かなくとも、香典だけは集める、というのは日常茶飯事でした」と言う。その「香典」という慣習の変化を感じている。

「僕が入社した当時は、チームや部ごとに、誰かが取りまとめ役になって、一人3000~5000円のお香典を集めたものです。そして、葬儀が終わった後に、香典返しとしてよくお茶の葉やハンカチをいただきました。でも最近は、そもそも香典を受け取らない、辞退する人が増えてますね。

 実際、同僚が喪主を務めたことがあったのですが、『香典返しを用意するのは手間がかかるし、香典をもらうのも、集計などの作業が発生して面倒。だったら最初から辞退したほうが楽』と言っていました」(Bさん)

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