「天六」に注目が集まる背景とは
キタやミナミの再開発が進む大阪では、中心部でマンション価格が上がっている。その結果、中心から少し外れた駅にも住宅需要が広がっているようだ。価格が高騰した中心部から実需はどこへ流れるのか。不動産ビッグデータをAI分析して導いた「本当の駅力」で、今人気を集め、今後も発展が期待できる駅を探った。
マネーポストWEBは今回、不動産ビッグデータのAI解析によりサービス開発や情報発信を行なうエステートテクノロジーズ協力のもと抽出した中古マンションの「値上がり率」と「在庫増減率」でランキングを作成。価格と在庫の変動率を組み合わせることで、価格の一時的なトレンドだけでなく、将来を見据えた不動産需要を予測した。
さらに、人気企画「不動産価格が上がる駅・下がる駅ランキング」で用いたリーウェイズによる駅ごとの「人口増減予測」と、大東建託(いい部屋ネット)が作成した「街の住みここち(駅)ランキング2026〈東京都版〉〈大阪府版〉」のアンケート結果を追加。複数の指標から「本当の駅力」を探った。
大阪版のランキングで5位に入ったのが、大阪メトロ中央線・千日前線の「阿波座」だ。御堂筋線を挟んで、足元で人気を集める上町台地エリアとは反対の西側に位置する。大阪中心部への距離は近く、近年、価格と利便性のバランスから注目を集めている。住宅評論家の櫻井幸雄氏は、阿波座の変化をこう見る。
「もともと阿波座は、住宅地としてあまり注目される場所ではありませんでした。ただ近年は、駅周辺にタワーマンションが次々と作られています。御堂筋線の中心エリアに比べると価格が抑えられており、人気が高まったと考えられます」
中心部から避けた需要が周辺を押し上げる
阿波座に次いで6位に入った「天神橋筋六丁目」について、さくら事務所代表取締役社長の山本直彌氏は値上がり率に注目する。
