書評 の記事一覧

『ゼロからの『資本論』』(斎藤幸平・著)
話題書『ゼロからの『資本論』』で描かれた一般的な資本論の理解を根底から覆すユートピアへの道筋
「新書大賞2021」大賞を受賞するなど、大きな話題となった『人新世の「資本論」』(集英社新書)の著者・斎藤幸平氏の新刊『ゼロからの『資本論』』(NHK出版新書)を、経済アナリスト・森永卓郎氏はどう読んだか。…
2023.02.25 19:00
週刊ポスト
『コロナショック・ドクトリン』(松尾匡・著)に何が書かれているのか
森永卓郎氏が「2022年のベスト本」を解説 岸田政権下で強化される弱肉強食化政策
 コロナ禍で社会は大きく変わったが、その裏で過激な弱肉強食化政策が進んでいる──。話題の本『コロナショック・ドクトリン』(松尾匡・著/論創社)を、経済アナリスト・森永卓郎氏はどう読んだのか。 * * …
2022.12.27 19:00
週刊ポスト
『世界インフレの謎』(渡辺努・著)
極端に低いレベルに収まっている日本のインフレを待ち受ける2つのシナリオ
 物価高が続いているが、日本のインフレは世界と比べてどのような水準にあるのか。今のインフレの原因を分析し、将来を展望する話題の著書『世界インフレの謎』(渡辺努・著/講談社現代新書)を、経済アナリスト…
2022.12.21 19:00
週刊ポスト
貧困に対してどう向き合うべきか(写真:イメージマート)
『東京貧困女子。』中村淳彦さんインタビュー 「貧困を消費するな」批判をどう考えるか
 いまや大きな社会問題となっている「貧困」。昨今、それが拡大し、深刻化していることは報道で知っていても、果たしてどこまでそれをリアルに感じているだろうか。 漫画『東京貧困女子。』は若い女性たちが貧困…
2022.11.02 07:00
女性セブン
『SINIC理論 過去半世紀を言い当て、来たる半世紀を予測するオムロンの未来学』(中間真一・著)
オムロン創業者の「SINIC理論」の先 最適化社会から自律社会への大転換
【書評】『SINIC理論 過去半世紀を言い当て、来たる半世紀を予測するオムロンの未来学』/中間真一・著/日本能率協会マネジメントセンター/2530円【評者】森永卓郎(経済アナリスト) エコノミストが行う予測は…
2022.10.28 19:00
週刊ポスト
楠木建さんの新刊『絶対悲観主義』
楠木建氏が説く“絶対悲観主義”の仕事論「仕事は思い通りにならない人に向けてやるもの」
「ビジネス書大賞2011」大賞を受賞し30万部を超えるヒットとなった『ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』など、ビジネス書のベストセラーを生み出し続けている一橋ビジネススクール教授・楠木建さんの…
2022.10.19 15:00
女性セブン
『GE帝国盛衰史──「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか』(著・トーマス・グリタ、テッド・マン/訳・御立英史)
米国経済を牽引した「GE帝国」の盛衰 数字のみ追い求めガバナンスを軽んじた末路
 国家を代表するような巨大な企業であっても、その栄華が永遠に続くわけではない。その好例が、米国のゼネラル・エレクトリック(GE)社だろう。「最強企業」はいかにしてその企業価値を失っていったのか──。ノン…
2022.10.04 19:00
週刊ポスト
注目を集めるふたりの対論をどう見るか(イメージ)
ひろゆきと竹中平蔵、弱肉強食経済学支持者2人の「言論プロレス」をどう見るか
【書評】『ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか?』/ひろゆき、竹中平蔵・著/集英社/1430円【評者】森永卓郎(経済アナリスト) 本書は、ネットの世界で若者から圧倒的支持を受ける実業家のひろゆき氏…
2022.09.04 19:00
週刊ポスト
原田ひ香さんが新作『財布は踊る』で書きたかったこととは?
原田ひ香さんインタビュー『三千円の使いかた』に続く新刊『財布は踊る』で「絶対書こうと思った」お金の話
 著書『三千円の使いかた』(中公文庫)が60万部突破のベストセラーとなっている原田ひ香さんが、再びお金を題材にした新刊『財布は踊る』(新潮社)を上梓した。同書に込めた思いについて、インタビューした。美…
2022.08.13 07:00
女性セブン
欧州各国政府がEV化を推し進めた本当の狙いは?(写真:イメージマート)
日本車はEV化の波に乗り遅れたのか? 欧州がハイブリッド車つぶしに躍起になるワケ
【書評】『EVシフトの危険な未来 間違いだらけの脱炭素政策』/藤村俊夫・著/日経BP/2200円【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 世界全体がエンジン車から電気自動車(EV)に急速に変わっていくなか、日…
2022.08.12 07:00
週刊ポスト
『お金の流れで見る明治維新』(大村大次郎・著)
薩長はニセ金作り、幕府は通貨改鋳… インチキが横行した明治維新のマネー戦争
【書評】『お金の流れで見る明治維新』/大村大次郎・著/PHP文庫【評者】森永卓郎(経済アナリスト) 歴史ファンのなかでは、幕末ファンが、圧倒的多数を占めている。特に坂本龍馬や勝海舟など幕末ヒーローを熱く…
2022.06.30 19:00
週刊ポスト
『エブリシング・バブルの崩壊』(エミン・ユルマズ・著)
あらゆる商品が値上がりする「エブリシング・バブル」崩壊後に待つ未来は
【書評】『エブリシング・バブルの崩壊』/エミン・ユルマズ・著/集英社/1760円【評者】森永卓郎(経済アナリスト) 1年半ほど前から、私は米国株がバブル状態にあることを警告し続けてきた。しかし、その後も順…
2022.05.22 19:00
週刊ポスト
日本の金融市場は乱高下を繰り返している(AFP=時事)
戦争で息を吹き返す、「犠牲者を前提とした資本主義」にどう抗うか 小説家が伝統工芸に託したものとは
 ロシアのウクライナ侵攻に端を発した戦争は、いまだ終着点が見えぬままだ。侵攻したロシアへの非難は言うに及ばず、日本をはじめ世界中から嘆きや戸惑いの声があがっている。21世紀の今、なぜ20世紀以前のような…
2022.05.01 16:00
マネーポストWEB
『教養としての金融危機』(宮崎成人・著)
過去100年で9回、金融危機はなぜ繰り返される?「10番目は近い」と森永卓郎氏
【書評】『教養としての金融危機』/宮崎成人・著/講談社現代新書/968円【評者】森永卓郎(経済アナリスト) 世界恐慌の引き金となった1929年のニューヨーク株の大暴落から、2009年のギリシャ危機に代表されるユ…
2022.03.28 19:00
週刊ポスト
『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』(酒井隆史・著)
ブルシット・ジョブが増える一方で、社会にとって大切な仕事の報酬が低い理由
【書評】『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』/酒井隆史・著/講談社現代新書/1012円【評者】森永卓郎(経済アナリスト) ずっと疑問に思っていたことがある。機械化やコンピュータ…
2022.02.03 16:00
週刊ポスト
『財務省の「ワル」』(著・岸宣仁)
スーパーエリート・財務官僚は「ワル」でなければ務まらない
【書評】『財務省の「ワル」』/岸宣仁・著/新潮新書/814円【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 霞が関に君臨し、日本経済だけでなく中央政界をも裏で操ってきた旧大蔵省は、1990年代半ばの「大蔵不祥事」に…
2021.09.19 19:00
週刊ポスト
『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』(橋本努・著)
ポスト資本主義の答えはミニマリズムか?日本の未来を予測するための提言
 資本主義の弊害が深刻化する中で、それに代わる経済社会システムの候補となるものは何か。経済アナリスト・森永卓郎氏が、話題書『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』(橋本努・著/筑摩書房)を読み解…
2021.08.07 15:00
週刊ポスト
東海テレビのプロデューサー・阿武野勝彦氏が語るテレビ論・仕事論
「ドキュメンタリーの東海テレビ」を牽引する阿武野プロデューサーが語る仕事論
 テレビマンはどのような仕事をしているのか。著書『さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ』(平凡社新書)が話題の東海テレビのプロデューサー・阿武野勝彦氏に、同書で伝えたかったことと、その仕…
2021.08.03 07:00
週刊ポスト
『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』(小島庸平・著)
サラ金の成立事情 同僚と飲む会社員が“優良な借り手”だった理由
 現在は消費者金融と呼ばれる業態は、かつてはサラリーマン金融、通称「サラ金」と呼ばれていた。そうしたサラ金の歴史について解説しているのが、『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』(小島庸平・著/中公新…
2021.07.19 15:00
週刊ポスト
『安いニッポン 「価格」が示す停滞』著・中藤玲
とてつもなく物価が安くなった日本 それが意味する重大なこと
 失われた20年で日本の物価は驚くほど安くなった。では、その原因はどこにあり、その結果、将来的に日本に何が起こるのだろうか。経済アナリスト・森永卓郎氏が、『安いニッポン 「価格」が示す停滞』(中藤玲・…
2021.04.20 15:00
週刊ポスト

注目TOPIC

フィスコ経済ニュース