住まい・不動産

一人暮らし女性がこだわる「オートロック付き」物件の落とし穴

「ほぼ全部屋が一人暮らし向けという12階建てのマンションに住んでいますが、オートロックは超適当です。カギの他に暗証番号でも開く仕組みですが、定期的に変わる暗証番号は、適当で覚えやすいものばかり。住民かどうか分からない人間が、どんどん暗証番号を解除して入ってきますし、宅配便の配達員がいきなり部屋のブザーを押したので、驚いたこともありました」(Yさん)

オートロックが付いている方が危ない?

 不動産会社に勤務する40代男性社員は、プロならではの見立てを披露する。

「明らかに一人暮らし用がメインでオートロック付きのアパートは、それだけで『このアパートは女性ばかり住んでいます』とアピールしているようなものです。ある意味、オートロックが仇になっている面もあると思います。

 さらに『女性専用でオートロック付き』という物件を希望する方も多いですが、不動産情報サイトなどを見れば、女性専用物件が検索できてしまう。もちろんそういった物件はオートロック以外の防犯対策もきちんとしていますし、同じ建物内に男性がいないという安心感がありますが、かえって狙われやすくもなるという落とし穴があることは頭に入れておいて下さい」(不動産会社社員)

 最後に冗談のような本当のお悩みも。会社経営のHさん(40代男性)は、湾岸地区のタワマンに住んでいるが、その風体ゆえにオートロックで難儀しているという。

「ウチのマンションは全戸数が600以上という大きなマンション。エントランスで他の住民と帰宅のタイミングが重なったとき、ついでなので後ろにくっついて入ると、必ずと言って良いほど怪訝そうな顔をされます。住んでいる人が多いので、互いの顔を知らないということもありますが、建物も立地もオシャレなのに、私はいつも小汚い格好をしているので、そのタワマンの住民に見えないのでしょうか……」(Hさん)

 そのためHさんは、最近では、他の住民と一緒になると、一旦扉が閉まるのを待ち、それから自分のキーで扉を開けて入っているのだとか。帰宅する度に、「誰にも会いませんように」(Hさん)と、無駄なストレスを感じているそうだ。


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