住まい・不動産

渋滞、騒音、過度の依存… 住んでわかった「ショッピングモールが近所にある生活」のデメリット

1か所で買い物が済むのは確かに便利だけど…(写真:イメージマート)

1か所で買い物が済むのは確かに便利だけど…(写真:イメージマート)

 かつて日本では、日常の買い物の核となるのは商店街や小さなスーパーだったが、それに取って代わりつつあるのが「ショッピングモール」だ。1か所で全ての買い物が済むショッピングモールは老若男女の支持を集めており、「ショッピングモールが近所にある生活」に憧れを抱く人も少なくない。だが、実際にそんな生活をしてみると、理想と現実の違いに悩まされることもあるようだ──。

 まずは、ショッピングモールの近所に住むことのメリットから紹介しよう。埼玉県に住むIさん(40代/男性)は、自宅の近所に巨大ショッピングモールが完成し、生活が一変した。

「私はもともと都心育ちで都心住まい、結婚後も車を持たない生活だったので、ショッピングモールとは無縁の人生でした。言葉は悪いですが、『田舎にあるもの』だと思っていたんです。しかし子供が生まれ、妻の実家に近い埼玉県へ転居。すると数年後、近所にモールが出来たんですが、初めて利用して『なんて便利なんだ!』と感動しました。

 それまでは家族で出かける時、子供か親のどちらかが行きたいところに行くとなると、当然ながらどちらかが我慢しなくちゃいけなかったんです。出かける約束をしても雨なら中止でしたし、真夏や真冬は家にこもりがちでした。

 しかしモールなら、親も子供も楽しめるし、雨が降っても傘は不要。冷暖房がバッチリ利いているので、出かけるのも億劫になりません。フードコートに行けば各々が好きな物を食べられますし、食べ終わっても慌てて席を立つ必要はありません。映画を見たり、ショッピングをしたり、フードコートでまったりしたり、休日をまるまる一日、モールで過ごすこともあります」(Iさん)

 モールが支持されているのは、SUUMOの「住みたい街ランキング」を見ても明らか。ここ数年で大幅に順位を上げた「流山おおたかの森」を筆頭に、「さいたま新都心」「海老名」「辻堂」など、モールがある駅は軒並み上位にランクインしている。

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