なぜ葬儀屋さんは説明が下手なのか
ではなぜ、葬儀屋さんは説明が下手なのかといえば、説明が下手であることを誰からも指摘されないからです。遺族は「この担当者の言っていることがよく分からない」と思っているはずですが、
・分からないのは自分の知識が無いせいだと「好意的に」解釈してくれる
・肉体的精神的に疲れていてよく聞いておらず、尋ねる気力もない
・遺族は年長であるケースが多く、「分からない」と言うのが恥ずかしい
・打ち合わせは担当者一人と遺族の間で行われるので、ブラックボックスになりがち
という状態です。結果、誰からも指摘を受けることなく、「これで良いはずだ」という誤った自己評価のままキャリアを重ねていくのです。
そもそも新人時代にトレーナーとのOJT(オンザジョブトレーニング、実践学習)から学ばないのかと思われるかもしれませんが、トレーナーも説明が下手なので、「下手」が代々引き継がれていく構造です。
また遺族に十分な情報を与えないことで、葬儀屋さんが打ち合わせの主導権を握れる状態になります。そうなると往々にして追加費用が高くなる、つまり営業成績が良くなる、という結果になりがちです。先ほどのキャリア10年のスタッフは「あえて情報を与えないのがテクニック」だと信じていました。こんなことでは、改善してちゃんと伝えようという動機が働きづらくなります。
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