ターミナル駅までのアクセス時間を踏まえた物件探しのポイントとは(写真:イメージマート)
不動産調査会社の東京カンテイの発表によると、3月に販売された東京23区の中古マンション(70平米あたり)の平均価格は1億2425万円となり、昨年の同月と比べ30.8%上昇した。価格高騰の波にいつ歯止めがかかるのか分からない以上、これから中古マンションの購入を考えている人にとっては「23区外」も選択肢になりそうだ。
都心部で働く人にとっては、都下(東京都の23区を除いた市町村部)や神奈川県、埼玉県といった郊外に居を構えると通勤時間がネックになりがちだが、自宅の最寄り駅から「新宿」「渋谷」までの乗車時間が30分前後であれば許容範囲という人も少なくないだろう。年間200以上の物件を取材している住宅評論家の櫻井幸雄氏によると、その条件を満たす駅の周辺で中古マンションを購入することには色々なメリットがあるという。
「都心部への通勤が『ドアtoドア』で30分以内というのは理想的ですが、それが可能な立地のマンションを買うのはかなりハードルが高くなります。23区内のマンションの平均価格は中古でも優に1億円を超えていますからね。それが無理なら、『せめて1時間以内』というのがひとつの目安になってくるのではないでしょうか。
ターミナル駅の新宿駅や渋谷駅まで、自宅の最寄り駅からの乗車時間が30分前後であれば、都心部への通勤が『ドアtoドアで1時間以内』という条件を満たしやすい。たとえば郊外の駅から歩いて10分くらいのマンションに住み、大手町や新橋などのオフィスに通勤するとしても、乗り換え時間を含めてトータルで1時間以内に収まるのではないかと思います」(以下、「」内は櫻井氏のコメント)
【プロフィール】
櫻井幸雄(さくらい・ゆきお)/1954年生まれ。住宅情報誌の記者を経て独立。年間200以上の物件を取材する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析に定評のある住宅評論の第一人者。『買って得する都心の1LDK』(毎日新聞出版)など多数の著書がある。
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